ひと月の妹
車は再び動き出し
買い物のために二人は店を訪れた。
結婚を控えた婚約者が着るであろう
ワンピースを多数選び、靴、鞄、時計
アクセサリーをたくさん買い揃え
・・・指輪を買い
サングラスに帽子もちゃんと選び
二人は店をでた。
「遅くなりましたね。」
「夕飯も付き合って下さい。」
「佐々木さん、買いすぎたのではありませんか?」
「人にたくさんあなたを引き合わせます。」
「足りないかもしれません。」
「またあらためて買い足しても構いません。」
「それから圭と呼んで下さい。」
「婚約しているのだから」
「はい、圭さん」
「左手をだして下さい。」
わたしの薬指に婚約指輪が光っていた。