ひと月の妹
憧れの形
彼女の美しい手に僕が選んだ指輪
最初、契約でも結婚が決まったときは
すごく嬉しかったんだ。
「3年というチャンスが僕にやってきた!」
だけど相手は彼女によく似た別の人
違う人でも僕の側にいてくれるのか?
紫藤司は、僕にほんの少しのチャンスもくれない
そんな考えをくれる気もないらしい。
加えて、紫藤司は彼女ではなく、違う人を側に置いている。
そして・・・
彼女が紫藤司を好きな気持ちは今も変わらない。
それは解っている。
彼女の一番になれなくても構わない。
それでも僕は彼女を見ていたいんだ・・・