ひと月の妹
圭さんはわたしを彼の住むマンションに呼んだ。
これまでそこに呼ばれた事はない。
悩んだけれど行くことにした。
初めて訪れた圭さんの家のリビングのソファーに
座って彼が紅茶を入れてくれた。
「家政婦さんに話を聞かれたくないから
今日は帰ってもらったんだ。」そう言った。
それから、圭さんは、紫藤佳代子が絡んでいるので
「白紙にするのは、正直厳しい」と言った。
私も「当然だと思う」と圭さんに告げた。
「酷な事を言うようだけど、彼らは男女の仲です。」
みかんさんが正直に打ち明けてくれて、連絡も取れず
今までごめんなさい。と言われたこと
「もちろん相手の男性の名前はありませんでしたけど・・」
「僕は知っていますからね。」