ひと月の妹
兄さんが佐々木財閥の佐々木圭さんに関する事を
秘書の前園さんに調べるように依頼した。
わたしに関する事は前園さんに頼んで
報告しないようにお願いした。
兄さんは行動してみかんさんを連れて帰って来た。
圭さんから電話が来て、兄さんが来た事やみかんさんが
帰国できるように少し手伝った事を告げられた。
「僕はまだ君に会える人?」
「圭さんは・・・新しく買ってくれた
『ネックレス』をまだ
わたしの首にしてくれてないよ」
「ありがとう」
「仕事を引き継いで急いで帰るよ」
「うん」
それから圭さんは、2か月後に帰って来た。
私たちは、圭さんの秘密基地で
学生時代の本を優しく捲るように
彼はわたしに触れた。
その日、彼は高校生と大学生を行き来していた。
新しいネックレスは彼に口づけられ
それはやっとわたしのモノになった。