ひと月の妹
傍観者
佐々木圭(side)
紫藤財閥との企業同士の提携
結婚話は特に挟まなくても良かったんだ
だけど、美しいみかんさんを
紫藤佳代子の所で紹介された
美しいみかんさん
彼女の友人の一人になりたかったんだ
恋をするには、あまりにも美しく僕にはきっと届かない
儚くて僕の見たい夢のように・・・
彼女は美しくできている。
白く美しい滑らかなでまるで人形のようだ
絵画の一枚のような人だと思う。
鑑賞できるだけで僕は幸せな気分になれた。
触ったら、うっかり壊れてしまいそうで
見るだけで満足だった。
「紫藤司」
あいつも絵画の一枚のような男だ
彼と彼女が並ぶとき
本当にお似合いの美しい絵画のようで
紫藤司がみかんさんを手に入れるのは
必然なことだと思う。
人前でだけ「みかん」と呼んだ
僕には本当はそれは許されていない