ひと月の妹

そこに至るまで 


小さい頃の司は妹がほしくて、欲しくて

弟じゃなく、兄でもなく、妹が欲しくて

やっと産まれた妹を大切に大切にしてきた。
 
司は小さな妹が大好きだった。

小さい頃は、いつも手を繋いで歩いた。

「お兄ちゃのことが大好きだよ。」

「星(アカリ)、お兄ちゃんもおまえのことが大好きだよ。」

 
 

 
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