ひと月の妹

  車の行き交うのを見ているのが好き。

 そうやっていつだってリセットしてきたもの。


 「うちに帰らなきゃ」


 マンションに一人暮らしなのは

 少なくとも今はありがたい。

 たとえ、星(アカリ)ちゃんの部屋だとしても

 彼女は輸入雑貨のお店を開くために

 その手の書籍が部屋に置いてあり。

 大学の勉強と夢と希望に満ちていた女の子だった。

 
 

 
 

 

 
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