ひと月の妹
「みかん、何か言われたのかい?」
「圭さん」
「いいえ、紫藤司さんと早乙女佳澄さんの婚約話よ」
「そうか、紫藤さん受けるんだな」
「ええ、そうみたい、お似合いな二人だから」
「そろそろ、帰るかい?」
「はい、挨拶はたくさんできましたか?」
「ああ、君の話で持ちきりだったよ」
「次はどこの国を周ろうか?」
「お天気が良いところならどこでも」
どこまでも憎らしいくらい
お天気な国を周りたい
雨が追いかけてこないなら
どこでもいい・・・