ひと月の妹
 
 「星(アカリ)、どうしても外国で仕事するのか?」

 「もう、やだなぁ~ 兄さん 前から友達と計画してる事じゃない。」

 「輸入雑貨のお店をするのが あたしの夢なんだから」

  兄さんはテーブルの上のあたしの本をパラパラ眺めて

  「寂しくなるな」と一言

 「仕事で忙しいお兄さま、すぐにお母様が素敵な縁談をもってきて

  そんな感傷はすぐに消えてなくなりますよ。」

 「お嫁さんと買い物に来てくれていいから」

 「飛行機に乗って買い物に来て」

 星(アカリ)ちゃんのいつも口調であたし達はふざけ合った。

  「お兄ちゃん、ピザ冷めちゃう!!」
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