~終わり近き場所へ~
記憶の世界
私の心の奥底に眠る。
それは、消えることも、
消すこともできないであろう。
だってそれは、
あなたの心に、体に、
侵食しているから・・・・。
夜。
眠りについた少女の上を
無数の足音が歩き回る。
―ガタガタットンッ
そして、少女は目覚め、
恐怖におぼれる。
足音は、だんだん近づいてくる。
「-―――----。」
声にもならない叫び。
それが響いた瞬間に、
足音は、突如、音を変えた。
-サクッサクサクサクッ
何か、硬いものに、
鋭いものを刺す音。