~終わり近き場所へ~
「・・・嫌だ!ぁ゛あ・・・・やめろ!!」
煉獄の片隅。
その部屋は存在する。
【拷問室】
薄暗く、闇に閉ざされた、恐怖の部屋。
「助けて!う゛ぅ゛・・・・・」
彼は今、机に手首を固定され、
つめを剥ぎ取られている。
つめのなくなった、指はなんともグロテスクで、
肉しかない。
(うふふふ・・・・・)
拷問をしていた者が、急に笑い出す。
(あはははは・・・くくっ・・・ふふふ)
片方の手の爪が全てはがれた。
その指は、血に塗れ、形を失いかけていた。
そして、まだしも、拷問は続く。
爪のない手の親指を、
そぎ落としてしまったのだ。
「許してくれ!!!・・ぐ・・・・ぎゃーーーー!!!!」