夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく
視界に映るものは全てひっそりと寝静まっていて、唯一動くものは、青磁と私が吐く白い息だけ。
しばらく行くと、住宅街を抜けて平坦な道に出た。
まだ人影もまばらな国道沿いの道を歩いて、橋を渡って川を越える。
それから、こんどは川べりの道歩いていく。
広々とした土手の両側には視界を遮るような建物もないので、空がやけに広く見える。
まっすぐな道のはるか先まで見えて、この時間が永遠に続きそうな錯覚を覚えた。
大きな橋と橋の間の、ちょうど真ん中あたりまで来たところで、青磁が足をとめた。
「ここ、降りるぞ」
芝の生えた斜面にコンクリートで作られた簡素な細い階段をくだると、土手から河川敷に降りられる。
この川は、このあたりでいちばん広い川で、流れは穏やかだ。
向こう岸にも同じように河川敷があり、その上には遊歩道がある。
その遥か向こうには大規模な工場地帯があって、たくさんの煙突がそびえており、そのうちのいくつかは白い煙を吐き出していた。
青磁が斜面に腰を下ろしたので、私もその隣に座る。
やっぱりジーンズを履いてきてよかった、と思った。
綺麗に生えそろった芝生には、朝露がついている。
そろそろ霜がつく季節だ。
「いい眺めだろ」
青磁が言ったので、私は川のほうに視線を向ける。
川があるおかげで、近くには視界を遮るようなものはない。
空がとても広く感じられた。
今日の空は、冬らしくけっこう雲が多くて、でもそれは雨雲のように重いではなく、薄い雲が全体に広がっている感じだ。
しばらく行くと、住宅街を抜けて平坦な道に出た。
まだ人影もまばらな国道沿いの道を歩いて、橋を渡って川を越える。
それから、こんどは川べりの道歩いていく。
広々とした土手の両側には視界を遮るような建物もないので、空がやけに広く見える。
まっすぐな道のはるか先まで見えて、この時間が永遠に続きそうな錯覚を覚えた。
大きな橋と橋の間の、ちょうど真ん中あたりまで来たところで、青磁が足をとめた。
「ここ、降りるぞ」
芝の生えた斜面にコンクリートで作られた簡素な細い階段をくだると、土手から河川敷に降りられる。
この川は、このあたりでいちばん広い川で、流れは穏やかだ。
向こう岸にも同じように河川敷があり、その上には遊歩道がある。
その遥か向こうには大規模な工場地帯があって、たくさんの煙突がそびえており、そのうちのいくつかは白い煙を吐き出していた。
青磁が斜面に腰を下ろしたので、私もその隣に座る。
やっぱりジーンズを履いてきてよかった、と思った。
綺麗に生えそろった芝生には、朝露がついている。
そろそろ霜がつく季節だ。
「いい眺めだろ」
青磁が言ったので、私は川のほうに視線を向ける。
川があるおかげで、近くには視界を遮るようなものはない。
空がとても広く感じられた。
今日の空は、冬らしくけっこう雲が多くて、でもそれは雨雲のように重いではなく、薄い雲が全体に広がっている感じだ。