青春絵図の定義
「文化祭でやる企画なんすけど…」
SHRでさっそく文化祭の話がでる。
おお、文化祭って楽しみ。
なんか燃えるよね。
高校生って感じで、みんな本気だし。
わいわい言いながら文化祭の打ち合わせをするみんなを見てるだけで、もうなんか嬉しい。
微笑ましい。
「メイドカフェとかありきたりすぎじゃない?
絶対他クラスとかぶる。」
「かぶった場合ってどうなんの?」
「俺がそのクラスの文化祭委員とじゃんけん。」
「おお、任せたぜ相川!」
「俺は文化祭委員の名に懸けてこのクラス全員の期待を背負ってじゃんけんに挑む覚悟などない。」
「あははっ、いいじゃん、じゃあ負けた時用にも別のやつ考えとこーぜ!」
「でも勝つ!」
「うわこいつ男前だな!!」
「やるぅ!」
ほんと、こういう光景よ。求めてる青春絵図は。
恋とか愛とか、そんなことどうでもよくて
こういうわきあいあいとした高校生らしい絆の証の時を、素晴らしいと思わないで何に感動をするのか。
と、
完全に先生の目線でみんなを見守る。