恋愛の始め方
「これ、他の先生にも見せた?」
「まぁ、一応」
「何か、言ってた?」
直哉に視線を移すことなく、あたしは問う。
「いろんな医師に見せたが、みんな手術は無理の一点張りだった。俺も医師だから、わかってる。お袋の病気が簡単じゃないことくらい」
「簡単どころか、難易度は高いでしょ」
「手術出来るか?」
「殺しても良いなら。・・・嘘」
「笑えねぇ、冗談止めろ」
直哉から、キツく睨まれる。
「ごめん。でも冗談じゃなく、死ぬ可能性は80%よ」
「じゃ、助かる可能性が20%もあるのか?」
20%は、喜んで良い数字なのだろうか?
10人のうち、2人しか助からないと言うことなのに。
「まぁ、一応」
「何か、言ってた?」
直哉に視線を移すことなく、あたしは問う。
「いろんな医師に見せたが、みんな手術は無理の一点張りだった。俺も医師だから、わかってる。お袋の病気が簡単じゃないことくらい」
「簡単どころか、難易度は高いでしょ」
「手術出来るか?」
「殺しても良いなら。・・・嘘」
「笑えねぇ、冗談止めろ」
直哉から、キツく睨まれる。
「ごめん。でも冗談じゃなく、死ぬ可能性は80%よ」
「じゃ、助かる可能性が20%もあるのか?」
20%は、喜んで良い数字なのだろうか?
10人のうち、2人しか助からないと言うことなのに。