恋愛の始め方
あたしは、処置室へと急いだ。

その後を、直哉も続く。


「邪魔」


ほのかちゃんの元で群がっているスタッフ達に言い捨て、あたしはほのかちゃんの元へと近づく。


「ほのかちゃん?」


ほのかちゃんの肩を叩きながら、何度か名前を呼ぶ。


「・・・ぅ・せ・・せぃ」


意識は、まだある。


「苦しいねぇ。すぐ、楽になるからね。もう少し頑張ろうねぇ」


あたしは、陸の姿を探す。


「麻酔して」


陸は何かを察したように、麻酔の準備をする。


「何する気?この子は、心臓外科の子よ?」


菅原が、邪魔をする。

どこの子とか、救命に運ばれてきて関係あるのだろうか?

元後言えば、心臓外科の人間が手術しなかったから、今ほのかちゃんは苦しんでるんだ。

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