恋愛の始め方
自信がないとき、不安なとき、何度お父さんに答えを求めただろう。

その度に、わかっているのに落胆する。

お父さんがいない現実が、受け止められなくて・・・

はぁ~っと、あたしは大きなため息を溢した。

自分の人生なのに、誰かに答えを求めてどうするんだ。

わかっているのに、同じことの繰り返し。

いい加減、この性格をどうにかしなければ。

わかっていても、簡単に直せないから困ったものだ。

止めよう。

とりあえず、明日の手術を優先的に考えよう。

手術が無事に成功して、欲を言えば、お母さんの目が覚めればいい。

だが、そこまで望めるほど、今のお母さんの様態は良いものではない。

どうなるか?は、居るか?居ないか?わからない、神のみが知ることだ。

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