恋愛の始め方
もう、いい加減にしてくれないかなぁ。

そこに調度良く、風間のPHSが鳴った。

軽く舌打ちを零し、PHSに耳を傾ける。


「あぁ・・・、わかった。今行く」


そう言うと、話を終わらせる。


「お呼びですよ」

「残念。さっさとここで犯しちゃえば良かった」


サラッと、本心を口に風間に、やっぱりと思った。


「それは残念ですね。そろそろ離してもらえますか」

「どうしようかなぁ。一緒にくれば?救命からのお呼びだし」


これ以上、働かせる気かコイツ。

それでなくても、3時間も残業したというのに。

でも、全て患者のためだ。

スタッフは居ないより、居た方がいいだろう。

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