恋愛の始め方
あたしも、少し寝ようかな。

襲ってきた睡魔に身を任せ、あたしはテーブルに突っ伏して寝ることにした。

再び起きたときには、すっかり日は落ちていて、外は真っ暗だった。

同じ部屋に居たはずの間宮の姿はなく、時計で時間を確認して、また病院に戻ったのだと理解した。

かなと約束した時間まで、まだ少しある。

お風呂にでも、入ってから行こう。

そう思い、お風呂に入り、洗濯やら何やらしていうちにあっという間に時間は過ぎていた。

ヤバッ、遅刻じゃん!

今から、どんな手段を使おうと時間は戻らない。

あたしは諦め、急ぐのも辞めた。

かなから文句を言われるのを覚悟し、あたしは約束のお店へと向かった。

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