どん底女と救世主。
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乾杯から40分ほど経つと、全体的にほろ酔いモードとなってきた。
このお店自慢の和牛のすき焼きがあまりにも美味しくて、皆かなりお酒が進んでいる。
さすが。上役のカンパ様様だ。
私も生ビールからハイボールにシフトチェンジし、いい感じに酔って来た。
同じ卓のお姉さま方は、さすがは営業マン。私も大概呑む方だと思ってたけど次元が違う。
さっき頼んだはずのビールがもう無くなっていた。ジョッキで飲んでいるというのに。
追加の注文をしようと、店員さんの呼び出しボタンを押したとき。
お姉さま方から、きゃあと黄色い声が上がる。
皆の視線の先を見ると、そこには深山課長の姿が。
会場は一気に色めき立つ。
『遅れてすみません』と頭を下げながら入って来た課長は、営業本部長に呼ばれそのまま部長の隣へと腰を下ろした。
そして、そこにすかさず希ちゃんが課長にメニューを見せ飲み物を頼む。