どうして君は。



「雪、帰ろう」




鞄の中に教科書を入れていると横から声が聞こえた。



そちらへ視線を向けると私の彼氏、結斗が立っていた。



「あっうん、ちょっと待ってね!」



久しぶりに結斗と帰れると思うと嬉しい。


自然と鼓動が早くなる。


「そうだ、帰りにちょっと寄ってほしいと「結斗、美里ちゃんが来てるぞ〜。」


私の声は教室の入り口近くにいる男子の声にかき消されてしまった。







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