マスカラにひかりをこめて
「おー、ってお前らもう飲んでんだろ」
「あー疲れた」
優花梨の隣に有生が、私の隣に碧が座る。
有生が座りながら通りかかった店員さんに生2つと注文する。
「あ待って!私も生お代わりで!」
蛍相変わらずスピードはえーなと碧が突っ込んでくる。
天水 蛍 (あまみず ほたる)
城島 優花梨 (きしま ゆかり)
天木 碧 (あまき あおい)
瀧 有生 (たき ゆうせい)
私たちは会社の同期で、その中でも特に仲の良い4人。
今日は久しぶりに全員の予定があって、1ヶ月ぶりくらいに4人揃って飲む。
なんだかんだ久しぶりだから、私は今日を楽しみにしていた。
生3つがそれぞれに行き届くのを待ってから、優花梨が乾杯の音頭を取り始める。
「ではでは〜改めて!4人揃うの久しぶりだね!碧と有生は残業おつかれさま!」
私と碧と有生は新しいジョッキを、優花梨は飲みかけのグラスを片手に掲げる。
「「かんぱ〜い!!」」
カチンとグラスのぶつかり合う音が響き、
ビールをぐっとあおる。
あーーーー幸せ!(2回目)