あの双子に恋しては、いけない
 うぅ。

「あっ起きた!」

 目を開けると、奈々を天井の光が襲った。

 眩しいな。

「大丈夫?」
「うん」

 って、まだ二人いる。

「え~っと。その」
「あ~俺ら?俺が太陽って書いて、サン!シュンの弟!」

 えっまさか。

 違うよね。

「俺たち双子なんだ」

 おそらく、春さんが奈々にニコッと笑い掛けた。


 え~!

「ふ、双子ぉ!」


 驚きすぎて、無意識に起き上がってしまった。
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