あの双子に恋しては、いけない
 ドキドキしちゃうじゃん!

「じゃ、シュンにぃ、あとは任せた!」

 ニコッと笑い、太陽は保健室を出ていった。

 それに、今さら気づいたけど、ここ保健室か。


「熱は無さそうだ」


 隣に置いてあった椅子に座り、春は奈々を見つめた。


 暫く、二人ともなにも言わずに沈黙が流れた。


「あっあの。三國志。好きなの?」


 コクッと首をかしげ、奈々は問いかけた。


  *


「えっあの~その~」

 恥ずかしくて言えない。

 小バカにされてムキになったなんて。
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