あの双子に恋しては、いけない
俺とやらは、何でそんな変なこと考えているんだ!
あっいや、変なことって、あれだよ?あの子が変なんじゃなくて、その~
って!誰に言い訳してるんだ俺。
もう意味わかんない。
春は心の中で呟き、机に顔を埋めた。
*
「遅れた~!ごめん!」
奈々は2年1組の前まで走ってきて、廊下に立っている香に気付き、遠くから謝った。
「も~遅いよ!」
少し怒った香に謝るように奈々は自分の目の前で手を合わせた。
香は許してくれたし、その後も約束通り学校探検をした。
探検と言っても、香がそう言っているだけで、学校案内の方が正しいと思う。
「ここは音楽室ね」
香と一緒に音楽室の前を通り過ぎた時に、窓からパラパラと落ちていく桜の木の根本にある人を見つけた。
島野さん!
心の中で叫んで、香にバレないように窓際に寄った。
カッコいいな。
島野さんは、桜の木の根本で上を見上げている。
「あっ」
思わず声を挙げてしまった。
島野さんがこっち側を振り向いて見てきたからだ。
あっいや、変なことって、あれだよ?あの子が変なんじゃなくて、その~
って!誰に言い訳してるんだ俺。
もう意味わかんない。
春は心の中で呟き、机に顔を埋めた。
*
「遅れた~!ごめん!」
奈々は2年1組の前まで走ってきて、廊下に立っている香に気付き、遠くから謝った。
「も~遅いよ!」
少し怒った香に謝るように奈々は自分の目の前で手を合わせた。
香は許してくれたし、その後も約束通り学校探検をした。
探検と言っても、香がそう言っているだけで、学校案内の方が正しいと思う。
「ここは音楽室ね」
香と一緒に音楽室の前を通り過ぎた時に、窓からパラパラと落ちていく桜の木の根本にある人を見つけた。
島野さん!
心の中で叫んで、香にバレないように窓際に寄った。
カッコいいな。
島野さんは、桜の木の根本で上を見上げている。
「あっ」
思わず声を挙げてしまった。
島野さんがこっち側を振り向いて見てきたからだ。