お前が俺を忘れても 俺はお前を愛してる
俺は、舞を強く抱きしめ、今まで舞に伝えられなかった気持ちを伝えた。


「俺はお前の可愛くて、誰にでも優しくて、しっかり者で、でも少し抜けてるところがあってそんなところ諸々全部。愛おしいよ。


俺は…世界の誰よりも桜木舞を愛してるよ。」



もしかすると、最後の最後に舞との関係を崩してしまうかもしれない…

そんなことも思った。だけど、俺は伝えられずにはいられなかった。


「ずるいよ…」


「私だって…私だって…!
恵斗のこと大好きだよ!世界で1番愛してよ!せっかく、恵斗と気持ちが通じあえてすっごい嬉しいのに!笑顔でいたいのに…もう会えなくなると思うと涙が止まらないよ!」


舞は強く俺を抱きしめてくれる。その目からは涙が沢山溢れいた。





「舞…4年…待っててくれないか…」


「え…」


「俺は4年後の高3の春までには絶対舞の元に帰ってくる。約束する。」


それが今の俺にできる、舞への精一杯の約束だった。




「恵斗のためなら、私何年だって待ってみせるよ。」



「ありがとう。舞。絶対にお前の所に帰ってくるから。」


「うん。絶対だからね。」


舞は、涙で目を潤ませながらも笑顔でそう言ってくれた。
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