お前が俺を忘れても 俺はお前を愛してる
俺達が出会い、そして沢山の思い出がある、あの白い教会は、今日も周りに沢山のシロツメクサが咲いていた。


「やっぱりここは落ちつくね。」


と言いながら、舞はシロツメクサをそっと手で撫でたいた。


「なぁ、舞。中に入ろう?」


「うん!」


ここは今でも、時々結婚式に使われてる。だから、中は結構綺麗だ。


ここの教会の目玉は、教会の両側に付いている色とりどりのステンドグラスだと思う。この、ステンドグラスに光が当たると、教会の中はステンドグラスの色とりどりの色に包みこまれる。そんな風景が、俺も舞も大好きだった。


舞は、主祭壇の前の階段に座ると、


「懐かしいね…ここで恵斗と沢山遊んだね。」


舞は懐かしむように言う。


「だな…俺はお前にいつも元気をもらってたよ。」


「なんか改めて言われると照れるよ!でもそれは私もだから!」


舞は、本当に恥ずかしかったみたいで、慌てたように言った。


あぁ…本当に好きだな…
そんな舞の姿をみてそう思った…


「なぁ、舞。ちょっと立って?」


そう言いながら、俺は舞の手を引く。


「何?」


舞は不思議そうにしながら、立ち上がる。


「舞。俺はこれからお前に伝えなきゃいけないことがあるんだ。」
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