た い よ う
「だから何で俺に言うんだよ」
俺はやっとの事で口から言葉を出した。
悠はそんな俺を見て
「もうこれ以上は言わねぇよ」
と言って教室から出ていった。
俺は数分ボーっとしていた。

だけど悠が美波の事を好きであろうと俺の気持ちには変わりない。

「まぁ、いいや」
俺は独り言で片付けると机に突っ伏して睡眠を始めた。

…美波は誰のことが好きなんだろう

俺の頭にはそれが浮かんだ。
結局俺は朝のホームルームが始まるまで眠れなかった。
< 13 / 61 >

この作品をシェア

pagetop