た い よ う

俺は眠れずに働かない頭を無理矢理動かして授業を受けていた。
美波の席は俺の席とは接点が無いくらい遠い。
それに比べて悠の席は美波の隣。
あーあ。俺、出遅れてるじゃん。
「はい、ここでyがxの関数と証明される訳ですねー」
先生のうるさい声が教室に響く。
美波は先生の話をしっかり聞いてノートに書き込んでいた。

大体、俺と美波は仲が良いって訳じゃない。
美波の友達が俺と美波を繋ぐ糸みたいなもんだ。

…美波は俺の事なんか気にしてないだろうな

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