た い よ う

柚姫side


…昨日の長谷川の言葉が頭から離れない。

あたしは悩んでいた。それはアイツ、長谷川壮の事でだ。
けど悩んでいる事を誰にも言えないし、相談出来ない。渚を傷付ける事にもなるからだ。

あたし、からかわれたのかなぁ

あたしは一人そう思うと事務的に動いていた手に目をやった。
授業中…というか今、虚ろなくせにノートだけはきちんととっている。
だってあとで困るしねっ!!←
あたしと長谷川は取り分け仲が良い訳でもない。まぁあえて言えば渚の協力の為に何回か話したが。

キーンコーンカーンコーン――

「はい、これで授業終わりー。宿題はP23ね。」
うるさい先生の声と重なり心地よいチャイムの音が聞こえてくる。あぁ、これで授業終わりじゃん!!

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