た い よ う
あたしは颯爽と昼食の用意をした。
あたしの学校は食堂もあり、売店もある。けどあたしは節約の為にお弁当を持ってくるようにしている。
渚は売店で買ってきたらしく、売店の袋を手にしてあたしの所に寄ってきた。
「師匠ー!!一緒食べよっ!!」
そう言って何故か両手を上げる渚は女子のあたしから見ても微笑ましい。
「えーよ。何処で食べるよ?」
「うーんと、今日は屋上にする?」
最近は日差しが強く室内で食べていたが、今日は曇り。
屋上で昼食するにはもってこいの天気だった。
「よし、じゃあ屋上行こう。」
あたしは渚に向かって言う。
渚は、うん、と答え屋上へ向かうあたしの背中についてきた。
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