た い よ う

一人だけでは生きていけないって言うけれど、絶対あたしは一人で生きてる。
自分の本当の姿を誰にも見せずに表面だけ作って心から笑わずに生きて…

あ た し っ て

何 の た め に

生 き て る ん だ ろ う――

「…師匠？どうしたの…？」
渚の声にﾊｯと我に返る。
「ごめん、ちょっと考え事してた」
「なら良いけど…師匠今日おかしいよ？」
渚はあたしの顔色を伺いながら恐る恐る言ってくる。
こんなに心配かけるなんて、今日のあたしはどうしたんだろう。