た い よ う
いくら、いつまでも仲良くても一歩を出さなければ『普通』の友達。
あたしはこのままで良いと思ってた―――。


「よし、今日はあと2ヵ月後に迫った文化祭の実行委員を決めるぞー。文化祭は3年に1回だから最初で最後だ!実行委員は女子1人、男子1人だからな。」
担任の先生が、教卓に両手を置いて言い出した。
「誰か立候補者は居るかー?」
先生は皆の反応などお構い無しに続ける。
皆は2ヵ月後に此処で行われるであろう文化祭を想像して、「何する?」と話し合いだした。
ざわざわした空気の中、あたしは手を挙げて言った。
「あたし、立候補します。」
「そうか。じゃあもう1人!」
そこで超意外な人物の手が挙がった。
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