た い よ う


「喫茶店とかどう?」
「うーん。けどベタじゃない?」
「じゃあお化け屋敷とか」
放課後。
あたしと如月は先生に呼び出しをくらい、文化祭の出し物について考えていた。
「あたし的には、皆が参加出来るヤツが良いと思う」
「そうだね。お化け屋敷とかだと参加出来る人数が限られてくるからね」
如月は眉間に皴を寄せて、うーん、と言いながらペンを回している。
あたしはそんな如月に言う。
「ステージ借りてさ、ファッションショーとかどう?」
「衣装どうするの?」
「皆で作る。ステージだと飾り付けとか準備とか少なくて良いから、その分ステージ上で使う物に力を入れれば良いじゃん」
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