た い よ う
俺は混乱する頭を抑えて、美波が書いた詞に曲を付ける事にした。
悩んだ挙句、切ないバラード系にした。
俺は渾身の力をその詞に注いだ。


美波の詞に相応しいと悠に言わせる為に。

決して悠に劣らないと美波にアピールする為に。

俺が美波にふさわしいと自分に自信を付ける為に。

出来上がった歌はとても短い歌になった。
しかし俺的にはとても良い歌だった。
そして俺は疲れたと悲鳴を上げる体をベッドに預け、眠りに落ちた。




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