た い よ う
…知ってるんだよ、美波。
美波が悠の為に詞を書いた事。
あの上手い詞の原因は悠だって事。
「美波は悠の事好きなんだろ?」
「はい?」
悠が吃驚した様な顔でコッチを見る。
「隠そうとすんなよ。悠の事が好きなんだろ?」
俺は冷たい目線を美波に送る。
「何馬鹿な事言ってんだよ。あたしは長谷川相手でも遠慮なくぶっ飛ばすよ?」
美波の男モード発動。
でも、それだって…照れ隠しと思う。
やっぱり嫉妬してしまう。
それでも心から好きだと思う美波だから、時には喧嘩もするけれど心から信頼する悠と一緒に幸せになって欲しい。
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