た い よ う
「つーまり!!結果、俺は美波の事が好きなんですよー」
「冗談も大概にしろよ」
あ、今さっき考えてた言葉がつい…
「いいじゃん美波ー本当の事なんだから」
「嘘付け」
「ま、美波がすぐおちるとは思ってないよ。長期戦で行くから。」
ソイツはそう言ったかと思うと立ち上がり、階段に向かって歩いていく。…と思ったら何故か振り返って付け加えた。
「あ、俺の事『お前』って言うのはやめろよ?」
ソイツ―長谷川壮はあたしの返事を聞かずに階段を下りて行った。
今冷静になって考えてみると、長谷川はあたしの事を好きって事?
…ありえん、ありえん。

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