拷問ゲーム
大和田はオレがされたのと同じように、拷問椅子に体を固定されて、
藤城たちに囲まれた。




オレはその光景を見て、ゾッとした。




今、モニターに映っている大和田は、さっきまでのオレだ。




身動きも取れず、助けてくれる人もいない。




ただ拷問に怯え、時間が過ぎるのを待つだけの弱い存在。




オレはモニターを見つめているうちに、胃がキュッと締めつけられた。




「なぁ、高木、他人が拷問を受けてるのを見るのって、本当に楽しいんだぜ。

もっとやれ、こいつをもっと苦しめろってな。

高木もモニターを見てれば、オレの気持ちがわかると思うぜ」




志村がそう言って、ゲスな笑みを浮かべた。




「あんたには、他人を思いやる気持ちがねぇのかよ」




オレがボソリとそう言うと、志村はニヤリと笑って、オレに言った。




「そんな気持ちなんて、あるわけねぇだろ。

他人の幸せは、オレの不幸せだからな」




オレはそう言った志村に嫌悪感を覚えた。




やっぱりこの志村ってヤローは、どうしょうもないゲスヤローだ。
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