拷問ゲーム
「大和田、もう一度聞くぞ。

お前は監視部屋で、オレたちの拷問を見て、何を感じた?」




「僕は……」




大和田は小声で、自信なさげに話し始めた。




「この拷問に耐えなくちゃって……。

だけど、僕に耐えられるかなって……」




「すぐにギブアップするつもりがないだけ偉いじゃないか。

遥香だったよな、お前の恋人の名前はよ。

かわいい顔してやがるな。

何でお前みたいなヤツとつき合ってるのか理解できねぇよ」




藤城がそう言うと、藤城の部下たちがゲラゲラと笑った。
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