拷問ゲーム
「ハハハッ。

大和田のクソガキ、辛そうに悲鳴を上げてやがるよ。

おもしれぇ。

最高におもしれぇ」




志村はモニターを見ながら、楽しそうに腹を抱えて笑っていた。




「藤城ちゃん、もっとド派手にやってくれねぇかな。

だけど、最初だしな。

すぐにギブアップされると、つまらねぇし。

高木はどう思う?

もっとド派手にやって欲しいだろ」




「早く、ギブアップすればいいんだ」




オレはボソリとつぶやいた。




「オレはギブアップしないんだから、あいつの負けは決まってるんだ。

だから、早く、ギブアップしちまえよ」




モニターに映る大和田は、涙を流して、泣いていた。




早くギブアップしなければ、大和田はもっとひどい目にあうことになる。




藤城は涙を流す大和田に、悪魔の囁きを始めた。
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