拷問ゲーム
二回戦
最初の拷問が終わったオレたちは、再びリビングに集められた。




そこにはオレの恋人の美優や大和田の恋人の遥香もいた。




美優は、オレがリビングに入ってきたのに気づくと、
オレの方に慌てて走ってきて、オレに話しかけてた。




「圭介、大丈夫?

圭介の指からこんなに血が……」




美優は爪を剥がされたオレの指を見て、今にも泣きそうな顔をして、オレを見ていた。




「美優、心配するなよ。

こんなこと、たいしたことじゃないから」




「ウソよ。

だって私も、拷問部屋の様子をモニターで見ていたから……。

圭介、お願い。

もう止めて!

私のために、自分を犠牲にしないで」




「気にするなよ。

オレはお前のために、戦ってるんじゃない。

自分のために、戦ってるんだ」




オレがそう言ったとき、リビングのドアが開いて、大和田と藤城が入ってきた。




大和田は、まるで病人のように顔が青ざめていたが、それでも拷問ゲームを止めるつもりはなさそうだった。




「守くん、大丈夫?」




大和田の恋人の遥香がそう言って、大和田に走り寄っていった。




藤城は、そんな二人の様子を鼻で笑って、話し始めた。
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