拷問ゲーム
「圭介、もういいのよ。

私が借金を払えば、それで済む問題なの。

圭介は何も苦しい思いをしなくていいんだよ。

だからお願い。

負けを認めて」




オレは美優が、自分の母親を憎んでいるのを知っていた。




美優が自分の母親のように、自分の体を売って金を稼ぐなら、
それは美優にとって、死ぬほどつらいことに違いない。




だからオレは、自分の体を張って、美優を守りたい。




それが、オレが美優にできる唯一のことだから……。
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