拷問ゲーム
高木圭介
オレには両親がいない。




きっとヤツらは、どこかで生きてやがるに違いないが、
オレに会いにくることは決してない。




オレは物心つく前から、養護施設で生活していた。




そんなオレのまわりにいるのは、オレと同じ境遇の捨てられたガキと偽善者の先生たち。




先生たちは、オレたちを愛しているそぶりはするけど、
ヤツらはそれが仕事で、金をもらってるから、
オレみたいなクズの世話をしてやがるんだ。




赤ん坊のときに、両親から捨てられたオレの存在価値って、何だろうって、オレは思う。




生まれてすぐに捨てられたんだから、オレは望まれて生まれてきたガキじゃない。




世の中って、本当にクソだ。




オレはオレを捨てた両親を殺してやりたいって、思っている。
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