拷問ゲーム
普通の家のガキには、ちゃんとした家庭があって、何の取り柄もないガキだって、愛されて生きてやがる。




オレは両親の愛が欲しいなんて、少しも思わないけど、幸せなガキを見てると腹が立つ。




オレと愛されているガキの違いは何だろう?




あいつらは、たまたま、まともな家に生まれただけじゃねぇか。




それだけの違いで、生まれながらに、幸せと不幸せの境目ができちまうなんて、
世の中は本当に不公平で理不尽だ。




施設の先生はオレに言ってたよ
「圭介くんのお父さんとお母さんだって、圭介くんと離れることが、本当につらかったはずだよ」って。




オレは施設の先生のうわべだけの言葉を聞いていると、
施設の先生にまで憎しみがわいてくる。




オレの両親の本音は、オレが一番わかっている。




ああ、厄介なガキを預かってもらえて良かった。

私たちとこのガキとは、もう他人だよ。

私たちは、もう二度と、このガキに、会いにくるつもりはないんだから。
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