拷問ゲーム
無酸素状態の息苦しさが、再びオレを襲った。




オレが苦しくて、もがいてみても、オレは空気を吸うことができずに、余計に苦しくなる。




何でオレが、こんなゲスヤローに体の自由を奪われ、死ぬほど辛い思いをさせられなくてはならないのか?




オレは無酸素状態に耐えきれず、足をバタつかせ、必死にもがいた。




肺にある空気をすべて吐き出し、オレは空気も吸えずに、水を飲み込む。




苦しくて、意識が遠のき、死の予感がオレを襲った。




人間の命って、思ったよりも呆気ない。




ゲスヤローがほんの数分間だけ、オレの頭を押さえつけていれば、オレは死ぬ。




オレはそんな弱い立場の自分が嫌だった。
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