拷問ゲーム
「水の中で意識を失うって、どんな気分だよ?

なぁ、高木。

オレに教えてくれよ」




オレは志村に顔を近づけられて、そう言われると、志村への嫌悪感ばかりが先に立って、志村から目をそらした。




拷問ゲームってヤツは、本当に最低のゲームだ。




オレが一番大切にしている恋人を人質にして、恋人の未来と死ぬほどの苦しみを天秤にかけてきやがる。




オレはそんな最低なゲームを考えた藤城を憎いと思った。




あのゲスヤローは、オレたちの弱味につけ込んで、オレたちをおもちゃにして遊んでるクズだ。




オレはそんな藤城を許せない。




できることなら、この手で藤城を殺したい。
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