拷問ゲーム
「あんたらは、本当にゲスだ」




オレはモニターを見つめながら、ボソリとつぶやいた。




「あんたも藤城も人間のクズだよ。

人があんなに苦しむのを見て、何が楽しいんだ?

あんたらは、神にでもなったつもりかよ!

あんたらは、そんなに偉いのかよ!」




「高木の目には、オレたちがクズに見えるか?

ハッハッハッ。

クズで結構だよ。

そんなことくらい、自分でもわかってる」




志村はそう言ったあとに、オレの髪をわしづかみにして、オレの目をのぞき込んだ。




「オレたちはクズだけどよ、お前らはそのクズに劣る存在なんだよ。

オレたちは、拷問ゲームの参加者の自尊心を徹底的に打ち砕く。

自尊心をなくしたヤツはよ、もう媚びへつらうだけの負け犬よ。

オレたちは、そんな負け犬たちが、キャンキャン吠えるのを聞いて、ニンマリと笑うのよ。

オレたちはこんなカス共より、ずっと偉いんだってな」
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