拷問ゲーム
オレは中学生になった頃には、もう立派な不良だった。




自暴自棄なオレは、先生の言うことなんて、聞くつもりもなかった。




まじめに授業を受けてる連中は、親に愛され、未来のあるヤツらだ。




オレは中学を卒業したら、今の養護施設を出されて、社会に出ていく。




施設の先生たちが、どんなにオレを愛してくれるそぶりをしても、オレの未来は変わらない。




先生たち、そんなにオレを心配するなら、自分の金を出して、オレの未来を変えてみろよ。




オレがそう言ったら、あんたらは黙り込むだろ?




あんたらの愛なんて、所詮は偽物。




オレだって、そんなことには気づいてる。
< 18 / 306 >

この作品をシェア

pagetop