拷問ゲーム
オレがそんなことを言葉にも出せずに悩んでいるときに、
藤城と大和田がリビングに入ってきた。




オレは藤城の顔を見ると、強烈なストレスを感じて、吐き気がした。




オレは口元を右手で押さえ、藤城から目をそらして、吐き気をこらえた。




「拷問ゲームもいよいよ三回戦だな。

やっぱり根性があるヤツは、拷問してても楽しいぜ。

オレは必死になって、自分の意地を貫き通そうとするヤツの心が折れる瞬間が好きなんだ。

こいつはオレに全面降伏しやがったなって。

信念を持ってるヤツほど、心が折れたときは惨めなもんさ。

偽善者ぶった男がよ……」




「いい加減にして下さい!」




美憂が涙を流しながら、藤城にそう叫んで、藤城の話を遮った。
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