拷問ゲーム
「あなたは何のために、こんなむごいゲームをしているんですか?

あなたは、人の弱味につけこんで、人の心をもてあそんでるだけじゃないですか!

そんなのって、最低です。

もう、こんなゲームは止めて下さい!」




「お姉ちゃんは、オレのことを最低の男だと思うかい?」




藤城は美憂に近づき、泣いていている美憂の顔を見下ろすと、うれしそうにニヤリと笑った。




「オレは世の中で、最低の男になりたいんだよ。

中途半端な善人なんて、毒にも薬にもならねぇクズなんだ。

オレは、そんな生きてるか死んでるかもわからねぇようなヤツにはなりたくないんだ。

オレは善人になんてなれねぇ。

だったら、オレが目指すところは、究極の悪なんだ。

だからお姉ちゃん、もっとオレを罵れよ。

その言葉はよ、オレにとって、最高の誉め言葉だ」
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