拷問ゲーム
「『あなたは何のために、こんなむごいゲームをしているんですか?』だってよ。

ハッハッハッ。

藤城ちゃん、この女、おもしれぇよ。

本当におもしれぇよ」




ゲスの志村がそう言って笑ったのを見て、
オレは怒りで頭に血が昇った。




「テメェ、何がおもしれぇんだよ。

美憂をバカにするんじゃねぇ!」




「ハッハッハッ。

高木、何カッコつけてんだよ。

お前はバカか?

自分の立場を理解してるの?」




「うるせぇ、ぶっ殺してやる!」




オレは怒りに任せて、志村に殴りかかった。




オレは、大切な美憂をバカにした志村が許せなかった。
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